Column

vol. 11

進化するレンジフード

揚げ物はおいしいけれど、レンジフードについた油汚れを落とすのは大変ですよね。そこで今回は、お手入れが楽になるレンジフードについてご案内いたします。

レンジフードのお手入れ方法

まず最初に、レンジフードのお手入れ方法からおさらいいたします。
マンションでは、シロッコファンを使ったブーツ型のレンジフードが多く採用されています。

ブーツ型レンジフード

上記レンジフードの場合、掃除が必要なパーツは主に3つです。

[フィルタ]

フィルタはいちばん油や汚れを吸着するパーツです。メーカーでは月に1回程度の掃除を推奨しています。中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて、やわらかいスポンジなどで洗ってください。

フィルタ
[ファン]

ファンはフィルタと同じように汚れてきたら中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて、スポンジで洗ってください。使用頻度によりますが揚げ物など油を良く使われる方で3~6ヶ月に1回、通常で6ヶ月~1年に1回程度のお掃除が目安です。

ファン
[レンジフード]

レンジフード本体は中性洗剤をスプレーして、キッチンペーパーなどを貼りつける湿布法がおすすめです。その際、エアコンなどで部屋の温度を高めにしておくと油落ちがよくなります。また、最後は水拭きなどで洗剤が残らないようにしっかり拭き取りましょう。

レンジフード板

なお、こびり付いて固着してしまった油汚れは無理にはがそうとするとレンジフードの塗料が剥がれたり、傷が付いてしまいます。なるべく定期的に掃除することを心がけながら、落ちにくい汚れの場合は、無理に擦らず、つけ置きや湿布法などで油を浮かせてから作業されることをおすすめいたします。また詳しい掃除方法は、各メーカーの取扱説明書をご覧ください。

様々に進化するレンジフード

さて、上記のようにお掃除に手間のかかるレンジフードですが、最近では少しでも掃除手間を減らせるよう工夫を凝らした製品が発売されています。いくつか代表的なモデルをご紹介いたします。

1.ノンフィルタのレンジフード

1.ノンフィルタのレンジフード

ノンフィルタのレンジフードは、吸い込んだ油を受け止めるオイルトレーを採用することで、掃除が大変だったフィルタを無くしたモデルです。フラットな天板は見た目の美しさだけでなく、油汚れをサッとふき取れるメリットがあります。さらに吸い込み口の面積を小さくすることで、風量を強め、油煙を逃さないようデザインされています。

2.自動洗浄機能付きレンジフード

2.自動洗浄機能付きレンジフード

続いては、自動で掃除をしてくれる洗浄機能付きのレンジフードです。

一般的なフィルタはお手入れで約50分程度かかるところ、本機種は①お湯を入れて②ボタンを押す③排水を処理するの3ステップ。整流板やシロッコファンを外すことなく掃除ができ、また時間も10分で完了するため、導入されたお客様からとても好評いただいています。お掃除の際の水も通常約28リットル必要ですが、本機種なら約0.65リットル未満。大きく節水できるのもうれしいポイントです。

DWシリーズ ファンフィルターを3ステップでかんたんおそうじ!洗浄機能付

3.オイルスマッシャー レンジフード

1分間に1500回高速回転するディスクにより煙に含まれる油の大半をキャッチするレンジフードです。そのためファンに付く油はわずか2%。これまでの1/10程度になりました。これにより定期的な掃除は天板等の拭き取りだけで、シロッコファンのお手入れは約10年間不要と言われています。

3.オイルスマッシャー レンジフード

最近のレンジフードはノンフィルタタイプが主流になってきており、また整流板の工夫で吸引力が高まり、騒音も軽減されています。レンジフードを掃除しても吸引力が戻らない、また、異音がするなどの症状が出たら交換のタイミングです。

other contents